【西洋教育史】シュタイナー教育と2つの特徴~オンライン英会話での活用~

投稿者: a y 投稿日:

俳優の斎藤工さんが、幼少期から小学6年生まで学ばれていたことでも有名なシュタイナー教育。モンテッソーリ教育と比較されることもある西洋発祥の教育方法です。

そこで今回は、
”シュタイナー教育と2つの特徴 ~オンライン英会話での活用~”についてご紹介します。

【今回の内容】

1. シュタイナー教育とは
(1)ルドルフ・シュタイナー
(2)シュタイナー教育の成り立ち

2. シュタイナー教育の2つの特徴
(1)7年周期の教育環境
(2)独創的な教育方法

3. 俳優・斎藤工さんの言葉

4. オンライン英会話での活用

5. まとめ

1. シュタイナー教育とは

(1)ルドルフ・シュタイナー

オーストリアやドイツで活動した哲学者で神秘思想家のルドルフ・シュタイナーは、教育は子どもが自由な自己決定を行うことができる人間形成のためのものであるとし、1つの芸術であると考えました。彼は、生涯を通じて6千回にも及ぶ講演を行い、ヨーロッパ各地でその思想を紹介しています。

(ルドルフ・シュタイナーの略歴)

1861年:オーストリアで誕生
1879年:ウィーナー・ノイシュタットの実業学校を卒業
1891年:ロストック大学で哲学博士の学位を取得
1910年:主著『神秘学概論』を出版
1919年:労働者の子弟のための学校(ヴァルドルフ社の私立学校)を開設
1925年:死去(64歳)

(2)シュタイナー教育の成り立ち

シュタイナーは23歳のときに水頭症の少年(11歳)の家庭教育を任されます。彼は、学習活動を受け付けなかった少年に、編み物などの手仕事や手足を使った意志活動に集中した教育を行いました。その結果、少年は1年半で学校へ通うようになり、のちに医者となりました。

シュタイナーはこのような経験と独自の観察観から「知的な経路を通じた学習は教育の一部に過ぎない」と考え、感情や意志に働きかける総合芸術の必要性を感じ『自分で意思決定し、自由で自律的に生きることのできる人格に成長する』教育を目指していきます。


(日本におけるシュタイナー教育の略歴)

1912年:隈本有尚によってシュタイナーの教育思想が日本に紹介される
2013年:日本シュタイナー学校協会設立(全日制7校が加盟)
※シュタイナーの人間観に基づく独自の教育を行う”ヴァルドルフ学校”は世界中に900校以上あると言われています。
1970年代:早稲田大学教授の子安美知子の体験報告により、新しい教育法として注目される
1996年:NHK・BS放送の『素晴らしき地球の旅』でヴァルドルフ学校が紹介される

2. シュタイナー教育と2つの特徴

(1)7年周期、3段階の教育環境

シュタイナー教育では、7年周期の発達段階に応じた3段階の教育環境が提唱されています。

【第1期】0歳から7歳までの「肉体の感覚器官が十分に発育する」からだを育む時期
毎日の生活リズムを重視し、規則正しい生活習慣づくりを目指しています。

【第2期】7歳から14歳までの「感情作用が活発化し想像力が育つ」こころを育む時期
すべての科目に芸術的な手法が織り込まれ、発達段階に応じたカリキュラムが配慮されています。

【第3期】14歳から21歳までの「自己の判断で環境との関係を決定していく」思考を育む時期
感覚や体験を重視する授業を展開し、子どもが主体的に活動することに重きが置かれています。

(2)特色ある教育方法

(早期教育には否定的)

7歳までは知的学習目標を持たず、算数や国語などの教科学習を基本的に行わないようです。

(小学校からは1つまたは2つの外国語授業)

日本にあるシュタイナー教育の学校には、英語のほかに中国語を学ぶ学校もあります。

(同一科目を3週間程度連続で集中学習する「エポック授業」)

朝は約100分間の「エポック授業」を行い、同一科目を3週間程度連続で集中学習します。

◇エポック授業の特徴◇

・教科書を使用しない
・エポック授業の内容が切り替わるごとにノートを新しくする「エポックノート」(これが最終的に自作の教科書となる)
・テストや点数評価はない

(競争や成績などの成果や学力を重視しない)

学びたいことを自主的に学ぶことができる環境です。一方で、知識の集積を重視しない教育のため、総合的な学力などについてデメリットが指摘されることもあるようです。

【参照サイト】
日本シュタイナー学校協会
学校法人シュタイナー学園

【参考文献】
『ママのためのシュタイナー教育入門』春秋社(2008年)ドーリス・シューラ―
『西洋教育史』玉川大学出版(2009年)石橋哲成、佐久間裕之

3. 俳優・斎藤工さんの言葉

「自分の根源はシュタイナー教育によって培われてきた」

俳優・斎藤工さんはインタビューで「自分の根源はシュタイナー教育によって培われてきた」と仰っています。

テレビ番組での映画評論やNHK大河ドラマ出演など、マルチな才能を発揮して活躍されている彼の魅力の基には、のびのびと自由な発想を大切にする幼少期の環境が影響しているのかもしれません。

4. オンライン英会話での活用方法

(1)芸術的要素を取り入れる

シュタイナー教育では、子どもたちが芸術的な活動を通じて学ぶことを重視しています。ワールドアイキッズのオンライン英会話では、言語と創造性を関連づけ、芸術的要素を取り入れて学ぶことも、ご選択いただけます。

◇オンライン英会話と芸術活動◇
・英語絵本の読み聞かせ
・折り紙など、関心のある創作活動を組み入れる

(2)子どもが主体的に学ぶ環境を整える

ワールドアイキッズのオンライン英会話では、お子さんの興味や関心の高いトピックスについての授業を希望することができます。レッスン前に、どのようなレッスン内容にしたいかについて先生にリクエストすることで、自由で主体的な学習環境を整えます。

5. まとめ

今回の『シュタイナー教育について』いかがでしたか。特色ある教育方法に驚かれた方もおられると思います。

シュタイナー教育が重視する主体的な意志活動を持つことは、近年文科省でも推奨されているアクティブラーニングや、弊社の教育理念とするファンラーニングに通じるところがありそうです。

様々な教育方法を選択肢として持たれたり、納得された方法で寄り添われることによって、子どもたちの健やかな成長につながることを願っております。

ワールドアイキッズを運営する株式会社アイプロダクトは、2010年に『オンライン英会話キーアイ』を設立。2017年には、多様な英語学習のニーズに応えるべく『子ども向けオンライン英会話ワールドアイキッズ』を始動しました。

「こういうものがあったらいいな」というお客さまのお声を大切にしながら、 これからも成長を続けて参ります。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

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カテゴリー: オススメ

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