世界のマルチリンガル!~多言語話者の共通点TOP3~
今回は、
”世界のマルチリンガル!~多言語話者の共通点TOP3~”をご紹介します。
1. マルチリンガルとは
(1)マルチリンガルの定義
2. 多言語話者の共通点TOP3
(1)公用語が複数存在する国の人
(2)移民の多い国の人
(3)仕事で多言語を必要とする人
3. 100年以上前のマルチリンガル、バイリンガル
(1)ハインリヒ・シュリーマン
(2)ジョン万次郎
4. まとめ
1. マルチリンガルとは
(1)マルチリンガルの定義 ~4言語以上の話者~
多言語話者(マルチリンガル(英: multilingual)、ポリグロット(英: polyglot))とは、2種類以上の言語(同じ言語の方言は含まない場合が多い)能力を持っている人のことです。そのうち、2言語話者をバイリンガル(英: bilingual)、3言語話者をトリリンガル(英: trilingual)、4言語以上の話者をマルチリンガル(英: multilingual)と呼びます。
引用元:(Wikipedia)
因みに、”リンガル”とはラテン語で”言葉”という意味です。
3. 世界の多言語話者の共通点TOP3
ここからは、世界の多言語話者の共通点をみていきましょう。
(1)公用語が複数存在する国の人
海外では、複数の公用語を持つ国がたくさんあります。
◇国別公用語数と言語事情◇
国名 | 公用語の数 | 公用語の種類 | その他 |
スイス | 4 | ドイツ語(人口の63%)・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語 | 小学生から英語や他の公用語の学習が始まるところもある |
ベルギー | 3 |
フラマン語(人口の60%) ・フランス語 |
フラマン語は、オランダ語の方言のようなものでオランダで話されるオランダ語とは少し発音が違う |
カナダ | 2 | 英語・フランス語 | 2つの言語を習得できるように国の支援がある |
インド | 2 | ヒンディー語(人口の40%) ・英語(準公用語) |
インドの言語教育では、3言語以上の習得が必要とされている |
南アフリカ共和国 | 11 | 英語・アフリカーンス語・バンツー諸語(ズールー語、ソト語他)の合計11が公用語 | 17世紀半ばからオランダ人やイギリス人の入植がはじまったことで、かつては英語とオランダ語の2語が公用語だった |
参考サイト:(外務省HP内、キッズ外務省)
(2)移民が多い国の人
移民の受け入れに寛容な国は、比較的多言語話者が多いようです。
◇ルクセンブルク◇
100年以上前から移民を受け入れてきたため、人口の47.3%は移民です。公用語は、ルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語の3つ。国民の約半数が外国人なことから移民立国と言えそうです。
◇ドイツ◇
”住民の5人に1人が移民”と言われるほど移民の多いドイツ。両親が別の国からの移民であれば、母語の他にも複数の言語を話せる割合が高くなるようです。
※国家の持つ歴史的な背景も手伝い、ドイツの憲法には、政治的迫害を受けた難民を保護する義務が規定されています。
(3)仕事で多言語を必要とする人
◇外交官◇
『その国を深く知るためにはまずその国の言葉を学べ』とされる日本外務省。24歳から世界最難関と言われるアラビア語を学び、4年8カ月で通訳となった外務省職員もいるそうです。仕事の必須アイテムである外国語を学び、専門家として外交の最前線で活躍されています。
◇国際公務員◇
国連職員(国連開発計画(UNDP)」「国際児童基金(UNICEF)」「世界保健機関(WHO)など)は、国という枠組みを超えて、国際社会の利益と共存のために働かれています。様々な国や地域と関わることから、外国語は必須です。
◇ホテルや旅行などのサービス業◇
海外旅行者の増加に伴い、国内のホテルや観光案内所などでは、外国語を習得したスタッフの常駐がめずらしくありません。道路標識や道案内表示にも日本語や英語以外の言語表記を加えたものが増えています。国際化社会の進展により、日本も多言語話者の活躍の場が増えているようです。
3. 100年以上前のマルチリンガル、バイリンガル
ここからは、100年以上前に活躍したマルチリンガルやバイリンガルをご紹介します。
(1) ハインリヒ・シュリーマン(1822-1890年)ドイツの考古学者・実業家
(引用元:Wikipedia)
シュリーマンは、ギリシア神話に登場する伝説都市トロイアを発掘した考古学者です。また、商人としてオランダ、ロシア、アメリカ、フランス、ギリシャなどを歴訪。旅行家としても有名で、清(当時の中国)や日本(八王子)、イタリア(ナポリ)などを訪れています。
フランスのソルボンヌ大学やドイツのロストック大学で学業を修めた他、ロシア人やギリシア人との結婚など、国際色豊かな人生を送りました。
自伝書によると、15カ国語をマスターしていたとされています。
(2)ジョン万次郎(1827-1898年)日本の旗本・翻訳家・教育家
ジョン万次郎は、語学力を活かして社会に貢献した人物として知られています。
鎖国が続いていた江戸末期、彼は高知県の沖合で漁をしている際に遭難し、アメリカの船に救助されました。その後、ハワイを経由してアメリカ本土に渡り、語学や海洋技術などを学び帰国します。
帰国後は、日米和親条約の締結に尽力した他、航海士の教科書をつくるなど海洋技術の教育システムを構築し、日本の海運の発展に寄与しました。
4. まとめ
今回の”世界のマルチリンガル!~多言語話者の共通点TOP3~”いかがでしたか。
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